2009年09月19日 (土) | Edit |
586 名無しのオプ :2008/09/08(月) 15:26:17 ID:oApv/P40
まさかこんな非現実的な事態になるとは思いもよらなかった。
あの悪魔が家に現れてから、僕の家族は何かにとりつかれたかのように
やつれ、不仲になり、ほとんど家にも顔を見せなくなっていた。
そんなある日、チャイムが鳴ったので僕がでたところ、家の前に
小さな女の子が立っていた。僕より背も小さいが、おそらく大人なんだろう。
落ち着いた雰囲気の可愛らしい人だった。服装は普通だったが、腕にはなにやら
数珠らしきものが見えた。
「・・・いやな天気ね」そういいながら彼女は勝手に玄関に上がりこんできた。
「ちょ、ちょっと。なんなんですか、貴方は?」
「あら、聞いてないの?君のお母さんにはもう了承をとってあるから
心配しないで。」彼女はそれだけいうとズカズカと人の家を探索するかのように
歩き回った。
「一体何してるんですか・・・?」
「見てればわかるわ。」彼女は文字の書かれた紙をぺたぺたと様々な所に
貼っていた。掛け軸、仏壇、ギター・・・、そのスピードは速く、まるで考えなしに
貼っているように見えたくらいだ。大体事情が飲み込めた僕は再び口を開いた。
「本当にこういうこと、やるんですね。」
「ええ、とりあえずはね。まぁ私みたいなのがやると胡散臭く見えるでしょうけど。」
確かに、もっと年配の方がやることだろうなぁ、と思う。
「事情はお母さんから聞いたけど、まぁ強く生きなさい。」
「はぁ。」仕事口調の彼女の言葉からはそれが本心なのかはたまた気まぐれな一言
だったのかは読み取れなかった。
「まぁ、君のお母さんも悪いのよ。あんな悪魔のような男に騙されるんだもの」
そういうと彼女は余った差し押さえ札を僕に押し付けて帰っていった。
あの悪魔が家に現れてから、僕の家族は何かにとりつかれたかのように
やつれ、不仲になり、ほとんど家にも顔を見せなくなっていた。
そんなある日、チャイムが鳴ったので僕がでたところ、家の前に
小さな女の子が立っていた。僕より背も小さいが、おそらく大人なんだろう。
落ち着いた雰囲気の可愛らしい人だった。服装は普通だったが、腕にはなにやら
数珠らしきものが見えた。
「・・・いやな天気ね」そういいながら彼女は勝手に玄関に上がりこんできた。
「ちょ、ちょっと。なんなんですか、貴方は?」
「あら、聞いてないの?君のお母さんにはもう了承をとってあるから
心配しないで。」彼女はそれだけいうとズカズカと人の家を探索するかのように
歩き回った。
「一体何してるんですか・・・?」
「見てればわかるわ。」彼女は文字の書かれた紙をぺたぺたと様々な所に
貼っていた。掛け軸、仏壇、ギター・・・、そのスピードは速く、まるで考えなしに
貼っているように見えたくらいだ。大体事情が飲み込めた僕は再び口を開いた。
「本当にこういうこと、やるんですね。」
「ええ、とりあえずはね。まぁ私みたいなのがやると胡散臭く見えるでしょうけど。」
確かに、もっと年配の方がやることだろうなぁ、と思う。
「事情はお母さんから聞いたけど、まぁ強く生きなさい。」
「はぁ。」仕事口調の彼女の言葉からはそれが本心なのかはたまた気まぐれな一言
だったのかは読み取れなかった。
「まぁ、君のお母さんも悪いのよ。あんな悪魔のような男に騙されるんだもの」
そういうと彼女は余った差し押さえ札を僕に押し付けて帰っていった。
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