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2ちゃんねるのまとめさいと
2009年05月31日 (日) | Edit |

  • 編集元:ガイドライン板より

    419 名無しの心子知らず :2005/04/26(火) 05:02:18 ID:k2mwGjxz

    通勤で電車を利用しないけど、私用でたまに電車を利用したときは
    周囲に老人が立っていると、席を譲るようにしている。

    一昨年の花見の帰り、すっかり寝入った三歳の息子を抱っこして
    電車に乗りました。
    歩きつかれたのと、それまで子供を抱っこしていたのとで、電車に乗った時点で
    疲労の極致。すし詰めではないが、空いている座席は見当たらない。
    電車に乗るまでは家内と交互に抱っこしていたが、車内で抱きかえると
    迷惑になるかなと言うぐらいには混雑している。
    下車する駅に着くまでの三十分は抱き続けか、かなりの地獄だなと
    息子を抱えたまま悲痛な顔になると、目の前に座っていた老人が立ち上がり
    「座りなさい。ほら、ここ、ここ」と席を譲ってくれた。
    「いえいえ、平気です。そんなわけにはいきません」と、やせ我慢しようとしたら
    「覚えてないんだね。あんた、以前、私に席を譲ってくれたじゃないか」と、
    「助かります」と、家内に子供を抱かせて座らせた。
    情けは人のためならずと、ちょっと涙が出そうになった。

    お爺さん、ありがとうね。




  • 20 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/10(金) 13:57 ID:4yQCcW7N

    村上直樹的デスノート

    女とヤりまくった挙げ句夢落ち

    23 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 00:50:57 ID:cP1lUcOp

    ミサが最初にデスノートを使った若い男は、スポイラーのついた白いニッサン・スカイラインに乗っていた。
    日曜日に家の近くを散歩していたら、「ドライブに行かない?」と誘われたので何となく乗ったのだが、
    江ノ島近くでむりやりモーテルに連れ込まれそうになったので、傍らにあったデスノートを手にとって
    相手の名前を書いた。するとうっという声を出して、心臓麻痺を起こしたのである。
    ミサはうんうんとうなって苦しんでいる男をあとに残して車を飛び出し、近くの小田急の駅まで走った。
    そして自動券売機切符を買おうとしてその時初めて、自分が右手にデスノートを握りしめていることに気づいた。
    ミサは素知らぬふりをしてデスノートをショルダーバッグにしまい、電車に乗って家に帰った。
    「それ以来ずっとこのノートをバッグに入れて持ち歩いてるの」と彼女は言う。
    「ふうん」
    と月はなんでもない風を装って言った。「で、それを使う機会はそのあとあったの?」
    「ええ」彼女はバッグミラーに向かって口紅をなおしながら答えた。
    「2回ほどね。1回はフェアレディーで、もう1回はシルビア。ねえ、どうして日産の車ばかりなのかしら?」
    「どっちもやはり心臓麻痺」
    「そうよ、心臓麻痺がいちばん簡単だもの。名前を書くだけでいいし」
    「ふうん」と言って、月はもう一度心の中でうなった。心臓麻痺になるのってきっとすごく苦しいんだろうな。
    考えただけでゾッとする。
    「でもね」
    とミサはパチンと化粧バッグを閉めていった。「その中には心臓麻痺にされて当然ってやつもいるのよ」
    「そりゃ、ま、そうだろうけど」と月は返事をした。
     そりゃ、ま、そうだろうけど

    26 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 01:09:32 ID:IH+9xWIW

    「ねえ、キラの中の人って殺しがひとつ終るとすごく性欲がたかまるって話を聞いたけど、本当?」
    「さあどうだろう。そういうことはあるかもしれないな。なにしろ殺しをしているあいだはかなり変った神経のつかい方をするからね」
    「そういう時って、誰と寝るの?きまった恋人がいるの?」
    「きまった恋人はいない」と月は言った。
    「じゃあ誰と寝るの?セックスに興味ないとかホモ・セクシュアルだとか、そういうんじゃないでしょ?答えたくない?」
    「そ・・・そんなことないよ(くそーっっ!やられたっっっ!)」

    27 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 01:12:44 ID:7z6ySoC7

    「このスレ、まだあったのね」
    とミサは大きな目をくりくりと動かしながら言った。
    「前に書き込んだのはいつだったかしら。」
    「さあね。」
    と僕は言った。
    「でも時間なんてものは大した問題じゃない。」

    29 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 01:38:28 ID:2s0XaHQi

    「もしかしてリューク モテないの?」
    (・・・・・・)

    「・・・なあリュー君、お前何人くらいの女の死神と寝たの?」
    と僕はふと思いついたように小さな声で聞いた。
    「童貞です」リュークは正直に何故かですます調で答えた。
    僕は財布に入れようとしていたデスノートの切れ端を押し込みすぎてくしゃくしゃにしてしまった。
    「お前もう最低5000年くらい生きてるんだろ?いったいどういう生活してんだよ、それ?」

    リュークは何も言わずにその澄んだ目でじっと僕を見ていた。

    30 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 01:44:00 ID:hoe9J6C2

    「時間がないんです。」
    と青空ナオミは言った。
    「ねえ、月様、長く時間が取れないんです。なるべく急いで済ませてしまいましょう。
    ゆっくりできなくて申し訳ないとは思うんですが、いろいろと事情があるんです。
    ここにくるだけでも大変だったんですよ」、そして彼女は僕の方にやてくると、
    僕のズボンのジッパーをおろし、ごく当たり前のことのように僕のペニスを取り出した。
    そして黒いまつげをつけた目をそっと伏せて、それを口の中にすっぽりと入れた。
    彼女の口は僕が思っていたよりもずっと大きかった。
    僕のペニスは彼女の口の中ですぐに固く大きくなった。彼女が舌を動かすと、ストレートの髪が
    そよ風に吹かれるように小さく揺れた。僕はベッドに腰かけ、彼女は床にひざをついて、
    僕の下腹部に顔を埋めていた。

    31 名無しさんの次レスにご期待下さい :04/09/11(土) 01:45:40 ID:hoe9J6C2

    「駄目だよ」と僕はいった。
    「だってもうすぐここにLが来るんだろう。鉢合わせしたりしたら大変なことになる。
    僕はこんなところであの男に会いたくないんだ」
    「大丈夫です」と青空ナオミは僕のペニスから口をはなして言った。
    「まだそれくらいの時間はあります。心配しないで」
    そしてまた彼女は舌の先を僕のペニスに這わせた。僕は射精したくなかった。
    でもしないわけにはいかなかった。それはどこかに呑み込まれていくような感覚だった。
    彼女の唇と舌はまるでぬるぬるとした生命体のように、僕をしっかりと捕らえていた。僕は射精した。
    そして、目を覚ました。

    42 マロン名無しさん :04/09/11(土) 13:59:52 ID:???

    死神がどこかの木の上で鳴いているのが聞こえた。
    ギイイイイイ、とそれは鳴いた。

    キラを探しているに違いない。

    自分が今いったい何を求めているのか、これからどこに行こうとしているのか、
    あるいはどこに行くまいとしているのか、そういうことが僕にはますますわからなくなって
    しまった。

    「リューク」
    僕は忘れてしまったはずのその名前を追い求め続けていたのかもしれない。

    43 マロン名無しさん :04/09/11(土) 21:11:52 ID:???

    「私はあなたが駄目になっていくところを見たくないし、
     これ以上だらだら汗をかきたくないの。
     だから私はもう少しマトモな世界に戻ろうと思うのよ。
     でもね、もし死神さんにここで会わなかったら、
     この家の前で会わなかったら、たぶんこんな風にはならなかったと思うんだ。
     月に会おうなんてことはまず考えなかったわね。
     きっとあまりマトモじゃないところでまだぐずぐずしていたと思う。
     そういう意味では、まあ死神さんのおかげっていうわけね」
     と彼女は言った。
    「死神さんもぜんぜん役に立たないっていうわけじゃないのよ」
     僕はうなずいた。誰かに褒められたのはほんとうに久しぶりだった。
    「さよなら、死神さん」
     と彼女は言った。

     弥ミサは手を離して、物凄く珍しいものでも見るようにしばらくじっと僕の顔を見ていた。
    「さよなら、死神さん。またいつかね」

    44 マロン名無しさん :04/09/11(土) 23:21:21 ID:???

    僕はミサに電話をかけ、Lをどうしても殺したいんだ。
    話すことがいっぱいある。話さなくちゃいけないことがいっぱいある。
    世界中にLの名前以外に求めるものは何もない。Lの名前をデスノートに書いてLを殺したい。
    何もかもをLを殺してから最初からはじめたい、と言った。
    ミサは長い間電話の向こうで黙っていた。
    まるで世界中の細かい雨が世界中の芝生に振っているようなそんな沈黙が続いた。
    僕はその間携帯にずっと額を押し付けて目を閉じていた。
    それからやがて”L”が口を開いた。『君、今どこにいるんだ?』と彼は静かな声で言った。

    僕は今どこにいるのだ?

    僕は受話器を持ったまま顔を上げ、周りをぐるりと見まわしてみた。
    僕は今どこにいるのだ?でもそこがどこなのか僕にはわからなかった。見当もつかなかった。
    いったいここはどこなんだ?僕の目に映るのはどことなく捉えどころのない猫背の男の姿だけだった。
    僕はどこでもない場所のまん中からミサを呼びつづけていた。


    45 マロン名無しさん :04/09/12(日) 00:25:22 ID:???

    44の元ネタが思い出せない。
    前に読んだことある気がするのに。

    46 マロン名無しさん :04/09/12(日) 00:52:52 ID:???

    >>45
    >>44じゃないけど、「国境の東 太陽の西」だったような希ガス。
    違ってたらスマソ。

    47 マロン名無しさん :04/09/12(日) 06:38:46 ID:???

    >>45-46
    『ノルウェイの森』のラストじゃなかったっけ?

    56 46 :04/09/12(日) 23:11:16 ID:???

    >>47
    そんな気もしてきた。
    不確かなことを書き込んで申し訳ない。

    64 マロン名無しさん :04/09/13(月) 20:56:24 ID:???

    「とにかく嫌いなのよ。理由は訊かないで。
    何故かはわからないけれど、匂いが我慢できないの」
    「匂い?」
    「そう、Lからはある種の、人を避けるような匂いがするわ。
    私にはそれがわかるの」

    67 マロン名無しさん :04/09/14(火) 01:04:18 ID:???

    「自分の仕事が好きじゃないの?」
    「ああ、とても好きになれない」
    「どうして?」
    「僕のやっていることは、<キラ>といって誰の幸せにも寄与しないものなんだ」
    「よくわかんないわ」
    「まあ、芸術的雪かきみたいなものかな?」
    「あなたの比喩ってとてもユニークね」

    68 マロン名無しさん :04/09/14(火) 01:07:05 ID:???

    始めから終わりまで、しみひとつないデスノートを作ることは出来ないかもしれない。
    しかし、僕はもう一度このノートを眺めて愕然とし、あきらめの言葉を口にした。
    「いいさ、みんな好きなだけ書き込めばいい。」
    しかしそれは自分の口から出たものとは思えなかった。

    69 マロン名無しさん :04/09/14(火) 01:20:19 ID:qHLP8jUc

    とにかく、そのようにしてデスノートをめぐる冒険が始まった。

    70 マロン名無しさん :04/09/14(火) 14:14:10 ID:???

    「デスノートを焼く人、焼かない人」=「行動に移す人、移さない人」
    このい両者の間に存在する決定的な違いを考察する。


    彼は前者。僕は後者。

    72 マロン名無しさん :04/09/15(水) 22:11:58 ID:???

    「今が問題なのよ」
    とミサは言った。
    「明日とか、来週とか、来月とかそういうことじゃないの。今足りないの」

    彼女は本当に真剣に誰かに抱かれたがっているようだったので
    僕はとりあえずその体を抱きしめた。
    しかしこうして僕の部屋でその体を抱いていると、それはただの
    温かい肉のかたまりにすぎなかった。
    僕は彼女の背中に手をまわし、彼女は僕の体に乳房をぎゅっと押し付けていた。
    実際に触れ合ってみると、彼女の乳房は思ったより大きくてやわらかかった。
    僕らは何も言わずに、長いあいだじっとそのままの姿勢で抱き合っていた。

    「これでいいのかな?」と僕は訊いた。
    それは自分の声には聞こえなかった。
    他の誰かが僕のかわりに喋っているみたいだった。
    彼女がうなずくのがわかった。

    74 マロン名無しさん :04/09/15(水) 22:19:37 ID:/Ff2+i0B

    「そんなの自分で考えろよ、オバタ」
    冨樫さんは顔を歪ませながら言った。
    「ビール飲むか?」
    いらない、と僕は言った。

    75 マロン名無しさん :04/09/15(水) 22:20:21 ID:???

    「冨樫さん?」
    口の中がからからに乾いていた。
    「冨樫さん?」僕はもう一度繰り返した。

    76 マロン名無しさん :04/09/15(水) 22:34:33 ID:???

    「要するにね、そこにハンター×ハンターがあると思い込むんじゃなくて、
    そこにハンター×ハンターがないことを忘れればいいのよ。それだけ」

    77 マロン名無しさん :04/09/15(水) 23:32:33 ID:???

    「ねえ」と誰かが言った。

    僕は慌てて目を開けた。
    「ねえ」とその誰かはもう一度繰り返した。
    女の声だった。彼女は木の陰から姿を現して僕の方にやってきた。
    それは高田さんだった。

    「ねえ、そんなところでいったい何をしてるの?」と彼女は言った。
    「キラを探しにきたんだよ」と僕は言った。

    「本当?」と彼女は言った。
    「私にはそんな風には見えなかったけれどな。
    それに、そんなところにじっと座って、目をつぶって口笛吹いてたって
    キラはみつからないんじゃないかしら。」

    僕は少し赤くなった。

    78 マロン名無しさん :04/09/15(水) 23:57:58 ID:???

    ねえキラ。君は実においしそうにハムエッグを食べるね。

    79 マロン名無しさん :04/09/16(木) 01:16:03 ID:E4QRChRw

    デスノートのテープで閉じてある角の他より微妙に
    強度が高い部分で執拗に殴りつけて殺す。

    84 マロン名無しさん :04/09/16(木) 02:06:41 ID:???

    >>79
    こういうレスはなにかのネタなのかな、と思った。
    「こういうレスはなにかのネタなんですか?」僕は正直に言った。

    80 マロン名無しさん :04/09/16(木) 01:39:02 ID:qPRzdpCq

    「デスノートか、悪く無いな」
    僕は朝食の残った材料で簡単に作ったつまみを肴にビールを飲みながらふとデスノートを手に取りそう呟いた。
    「やれやれ、明日からは忙しくなりそうだ」
    その時、僕の頭の中で何かのスイッチが切り替わるような音が聞こえ、僕は海よりも深い眠りに落ちて行った。

    88 マロン名無しさん[パクリage] :04/09/17(金) 23:14:40 ID:???

     そう、僕はこのようにして二人めのキラに出会った。
     しかし彼女はまるでキラには見えなかった。

     三人めのキラは、四葉にいた。彼はこんなことを喋っていた。
    「この人類社会では」と彼は言った。
    「みなさんとずいぶんかけ離れた凶悪な犯罪者たちが
     みなさんと同じように一所懸命暮らしております。
     ・・・・・・みなさんもご存じのように、真人間も犯罪者も人間です。
     みんなが気持ちよく生きていくためには仲良くしなくてはならない。
     そうですね?」
     沈黙。

    97 マロン名無しさん :04/09/26(日) 02:17:54 ID:???

    「いいかリュ―ク。
    どういうことかと言うと、総体としての僕を単純にタイプファイ
    することはできないけれど、2ちゃんねらーが抱く夜神ライトは
    おおまかに言ってみてふたつにわけることができると思う。
    完全なキラと限定されたキラだ。」

    98 マロン名無しさん :04/09/26(日) 02:19:49 ID:???

    「僕はどちらかというと限定的なキラとして暮らしている人間なんだ。
    その限定性の正当性はたいした問題じゃない。どこかに線がなくては
    ならないからそこに線があるんだ。でも全ての2ちゃんねらーが
    そういう考え方をするわけじゃない。」

    99 マロン名無しさん :04/09/26(日) 02:28:30 ID:???

    限定的なキラだって?

    101 マロン名無しさん :04/09/26(日) 02:34:32 ID:???

    「キラなんてものはそもそものはじめからなかったのよ」と彼女は言った。

    103 マロン名無しさん :04/09/27(月) 02:28:58 ID:DKX8CSjp

    やれやれ。
    ぼくは小さなため息をつきながら、デスノートを取り上げた。

    104 マロン名無しさん :04/09/27(月) 02:46:17 ID:DKX8CSjp

    「漫画に」
    一言そういってから、Lは口に一気にケーキを押し込んで、空になった皿を勢い良く
    テーブルの上に置いた。
    「テーマはいりません。それが言い過ぎだというなら、必ずしも必要はない。
    ねえ、だいたい世の中には、21世紀になってもあまりにテーマと名のつくものが
    多すぎますよ。」

    僕は黙って、Lが唇に残ったクリームを、服の袖で拭い取るのを眺めていた。
    「すくなくとも僕は、このケーキみたいに、読みながら誰かを良い気分にさせる漫画、
    そいつに存在価値を認めるね。」

    少し考えてから、僕はこう言ってみた。
    「でも、人間は誰だって、ずっと良い気分にだけ浸っているわけにはいかないだろ?
    それだけじゃ物足りなくなることだってあるだろうし。」

    Lはちら、と僕の方を見て、ひとつ首を振ってから、うんざりしたように言った。
    「そのときは簡単です。やめちまえばいいんです。やめちまうんですよ。
    そいつの漫画を全部本棚から放り出して、月曜日の朝に資源ゴミの回収にでも出しちまうんです。
    それで、オーケー。あなたはもう、キラになる必要も無いし、こんな風に拘束されることで貴重な
    時間を割かなくても良くなる。
    すべてはシンプルに、いたってシンプルに解決します」

    105 マロン名無しさん :04/09/27(月) 02:50:21 ID:???

    オーケー、正直に認めよう、おそらく僕は拘束されるのが大好きなのだ。

    119 マロン名無しさん :04/09/28(火) 19:03:25 ID:G1aVQicj

    「お誕生日おめでとう」と弥海砂は言って、グリーンのリボンをかけた綺麗な
    小箱を僕の前に差し出した。
    僕と彼女は高層ビルの三十二階にある素敵なレストランでスコッチの水割を飲
    みながら、ロースト・ビーフを食べていた。なにしろそれは僕の誕生日だった
    のだ。
    「ねぇ、なんだと思う?あててごらんなさいよ」
    「デスノート」と僕は言った。でもこれはもちろん冗談だ。
    包装紙を取るとキラキラと光るルビー色の小箱が現われ、その小箱の中には英
    語の辞書ぐらいの本が入っていた。そしてその表紙には「エルティーン」と書
    いてあった。
    「いつでも好きな時に、それ使っていいのよ」と彼女は言った。

    僕は家に帰ると机のいちばん上のひきだしを開けた。その中には七十八人の
    女の子たちからもらった七十八冊の色々な科目の「エルティーン」が収めら
    れていた。
    僕はそれを全部ひっぱり出すと新しいエルティーンを加えて七十九冊にした。
    手ごろな数だ。
    僕はスコップで庭に穴を掘り、生協の紙袋に詰めた七十九冊の「エイティー
    ン」をそこに埋めた。そしてホースをひっぱってきて、水をまいた。
    僕はなんというか、そういう性格なのだ。

    122 マロン名無しさん :04/09/28(火) 23:38:11 ID:???

    この“Lを名乗った男”は間違いなくどこかに居る
    “本当のL”と繋がっているのだ。
    だからこそ彼はここに来たのだ。
    そうだろう?
    そうだ。
    普段と同じように行動し、そして僕が
    キラでは無いと信じさせなくてはいけないのだ。
    怖いか?
    怖い。
    やれやれ。と僕は思った。

    129 マロン名無しさん :04/09/30(木) 01:14:38 ID:???

    僕は外の光が見たかった。少しずつ白んでいく夜明けの空が見たかった。そし
    てあたたかいコーヒーを飲み、朝の樹木の匂いを嗅ぎ、デスノートのページを
    めくるのだ。
    キラや独房や手錠や松田はもううんざりだった。
    僕の体の中の全ての臓器と筋肉と細胞は光を求めていた。どんなにささやかな
    光でもいい。どんなみじめな切れ端でもいいから独房の蛍光灯から発せられる
    光なんかじゃないもっとまともな光がみたかった。

    130 マロン名無しさん :04/09/30(木) 08:52:29 ID:GxbvQklT

    うまく行けばずっと先に、何年か何千年か先に、救済された自分を発見することが
    できるかもしれない。そしてその時、キラは平原に還り僕はより美しい言葉で竜崎
    を煽りはじめるだろう。

    131 マロン名無しさん :04/10/01(金) 00:23:13 ID:???

    「たぶん君にはわからないだろうな」
    とLは言った。
    「君にはそういう面はないからね。しかしとにかく、それが弱さなんだ。
    どれだけわかっていても、自分でなおすことはできないんだ。
    何かの拍子に消えてしまうものでもない。どんどん悪くなっていくだけさ」
    「なんに対する弱さなんだ?」
    やれやれ、と僕は思った。
    Lの言っていることは、ひどく僕を不快にさせた。
    それまで僕の考えていたは、どうやら幻だったらしい。

    132 マロン名無しさん :04/10/01(金) 00:26:19 ID:???

    「君はミサとのあいだに本当に特殊な関係を持ったのか?」
    と総一郎は訊ねた。
    「持ちました」と月は答えた。
    しかしその「特殊な関係」というのがいったい何を意味するのかは
    誰にもわからなかった。

    133 マロン名無しさん :04/10/01(金) 00:31:33 ID:???

    「本当にあの二人は幸せになれるのかしら?」
    しばらくあとで二人きりになった時、ミサが松田に尋ねた。
    「少し時間はかかるかもしれないけど、きっと大丈夫だよ。」
    「あの親子はとても好きよ」
    「僕も好きだよ」

    134 マロン名無しさん :04/10/01(金) 01:44:02 ID:???

    「あなたは十八歳の頃何をしてたの?」
    「デスノートに夢中だったよ」 二〇〇四年、我等が年。
    「死神とはどうなったの?」
    「別れたね。」
    「幸せだった?」
    「遠くから見れば、」と僕は海老を飲み込みながら言った。「大抵のものは綺麗に見える。」

    135 マロン名無しさん :04/10/01(金) 08:41:07 ID:GUo84Zbp

    それは立派な男だったと思う。
    調べ物も上手かったし、正義感に溢れていた。でもトレンディーではなかった。
    僕はデスノートのタイトルのコピーをポケットに突っ込み、コーヒーをもう一杯
    飲んだ。
    僕は松田のことを考えた。生まれながらに失敗の影に覆われたあの不幸な警察官
    のことを。
    彼にこの時代を乗り切れるわけがなかったのだ。
    「トレンディーじゃないんだ」と僕は声に出して言ってみた。
    僕はタクシーを拾ってホテルに戻った。

    136 マロン名無しさん :04/10/01(金) 11:24:16 ID:???

    「まともな警察官をつづければよかったんだ。通常業務のやつをさ」
    「もちろんそれも考えましたよ。僕もそのとき25だったし、まあこのへ
    んでキラ捜査から外れて平和的解決をしても悪くないなってね。
    でもやはり結局はダメです。僕はそういうタイプの人間じゃないんです。
    僕はなんていうか、そういう風な負け方に我慢ならないんです。
    ヨツバとか政治・警察への圧力といったようなわけのわからない理不尽な
    ものに降参して、それで自分の生き方を簡単に変更しちゃうということに
    対してね。それで僕はとにかくトマホークとパトリオットの最後の一発が
    しぼりとられちまうまでとにかく戦ってやろうと決心したんです」

    「ふうん」と僕は言った。
    「月くんならどうしますか?」
    「さあどうするかな、見当もつかないな」と僕は言った。本当に見当がつ
    かなかったのだ。

    137 マロン名無しさん :04/10/01(金) 12:11:42 ID:???

    「人を探してるんだ」と汗ばんだ手の平をズボンでこすりながら言い訳するみたいに言った。
    「1ケ月ばかり前から本部に戻ってこないんだけど、このへんでみかけた人がいるんだよ」
    「どんな奴?」
    「背の高い優男だよ。黒髪で、垢抜けない」
    「名前は?」
    「松田」と僕は答えた。「下の名前は忘れた」
    「仲間にしちゃずいぶん適当な名前ね」
    「どうでもいいんだ。冗談で探してるんだよ」
    「どんな風にどうでもいいの?」
    「なんとなく天然なんだ。歩き方とか・・池沼みたいな発言とかがね」

    138 マロン名無しさん :04/10/01(金) 12:49:13 ID:???

    そして、その人はこう言った。
    「あのですね、あなた、あなたは今警察官の息子をやっておられますがね、
    正直に申し上げまして、まともな人にはそんなことなかなか出来ないんです。
    そういうことをお考えになったことはありますか」
    ない、と僕は答えた。 そ ん な こ と 考 え も し な か っ た 。

    139 マロン名無しさん :04/10/02(土) 10:14:52 ID:wugKGRTp

    「他の人たちと働くのって楽しい?」と弥海砂が訊ねた。
    「わからないよ。まだそれほど長く働いたわけじゃないからね}
    彼女はテーブルの上のグラスに手を伸ばして、ほんの一口だけオン・ザ・ロックを
    飲み、ナプキンを一枚とって口を拭った。それからたこわさびを注文した。
    「私ってそういうのに向いてるかしら?」
    「キラ捜査特別班のこと?」
    「そう」と海砂は言った。
    「どうかな。考えているよりは結構煩わしいことが多いもんだよ。入る時の細かい
    指紋・角膜照合とか手錠拘束とかね」
    「そうね」と言って彼女はしばらく何かを考えていた。それから僕の目をじっとの
    ぞきこんだ。
    彼女の目は不自然なくらいすきとおっていた。彼女がこんなにすきとおった目をし
    ていたなんて僕はそれまで気づかなかった。ちょっと不思議な気のする独特な透明
    感だった。まるで空を眺めているみたいだ。
    「でも、そうするべきじゃないかって時々思うの。つまり・・・」海砂はそう言う
    と、僕の目をのぞきこんだまま唇を噛みしめた。それから目を伏せた。「わからな
    いわ。いいのよ」それが会話の終わりだった。彼女は再びグラスに手を伸ばし、僕
    にはやるべき仕事があった。

    140 マロン名無しさん :04/10/02(土) 11:52:07 ID:wugKGRTp

    ある時僕がガムをクチャクチャと噛んでいると、普段僕のことをキモチワルイ
    と言って避けている弥海砂が近寄ってきて「私にもガムを頂戴」と言った。あ
    まり関わりたくなかったが、僕は無言でポケットからガムを取り出して一枚女
    に差し出した。
    女は引ったくるように僕からガムを取ると、バカにしたような笑いを浮かべて
    走り去っていった。

    しかし、僕はふと思った。自分はいつのまにガムを噛んでいたのだろうか、と。
    僕はさっきまで確かにキャンディーを舐めていた筈だった。しかしなぜか今、
    口の中にはガムがある。女にガムを渡したと言うことは、ガムがポケットにあ
    る筈なのだ。
    そう思ってポケットを探ってみたが、出てきたのはキャンディーだった。
    やれやれ。何かが間違っている。激しく混乱している僕のところに女が戻って
    きた。

    俺はびっくりして、あわててちょっと離れた。しばらく間があった後、その女
    は「マジでするのかと思ったわ」と小声で言って、走り去った。
    それから何日かして、その女がガムを食べていたので、今度は僕の方からひと
    つくれと言ってやった。そしたら、女は僕はをからかうように、噛んでいたや
    つを唇にはさんで口をとがらせた。俺はその女の唇ごとガムをほおばってやった
    のだ。

    しかし気付くと僕はキャンディーを舐めていた。その時舐めていたキャンディー
    はもちろんヴェルタースオリジナル。なぜなら彼女もまた、特別な存在だからで
    す。

    144 マロン名無しさん :04/10/04(月) 16:29:55 ID:???

    >>140
    ワロラ

    252 マロン名無しさん :04/11/07(日) 18:56:03 ID:???

    「私は貴女の生活に一切干渉しません」
     とLは言った。
    「貴女の人生なのだから、好きに生きればいいんです」
     彼女は肯いた。
    「でも一言だけ忠告させてください。
    バッグの中にノートを入れるのだけはよした方がいいですよ。
    第二のキラと間違えられるから」
     それを聞くと彼女はテーブルの上の携帯を手にとって、Lに
    思い切り投げつけた。Lは無表情でそれをかわす。
    「どうして人のバッグなんかのぞくのよ!」
     と彼女はどなった。彼女は腹を立てるとすぐに何かを投げつけるのだ。
     だからLはそれ以上刺激しないために――バッグの中を探るのみでなく、
    以前こっそり彼女の携帯を抜き取ったことがあることや、
    自宅の部屋の隅々まで既に調べつくしてあること、
    そして今も彼女の私生活をのぞき続けている、

    なんてことは言わずにおいた。

    253 マロン名無しさん :04/11/08(月) 12:53:43 ID:???

    >>252
    イイッ その話大好き。

    301 月博士おおいに語る :05/02/26(土) 05:55:13 ID:???

    「君は死神との間に本当に特殊な関係を持ったのか?」と上司は訊ねた。
    「持ちました」と夜神月は答えた。
    以下はそのやりとりである。

    Q「特殊な関係とは性行為のことであるのか?」
    A「そうではありません」
    Q「説明をしてほしい」
    A「精神的行為であります」
    Q「説明になってない」
    A「うまい言葉がみつかりませんが、神になるというのが近いかと思います」

    Q「君は死神に何かの力を譲渡されたと言うのか?」
    A「そうであります」
    Q「おかしくなった一週間、君は君なりに人々を裁いていたんだね?」
    A「そうであります」
    Q「それは職務逸脱行為であるとは思わないのか?」
    A「悪人を裁くのが私の職務であります」

    Q「悪人を裁くことが職務とは認められない。以後謹んでもらいたい。
    そもそも君は東応大学農学部を優秀な成績で卒業し、入省後も優れた勤務成績を
    残している、いわば将来の東亜の農政を担うべき人物である。それを認識すべきである。」
    A「わかりました」

    Q「死神のことは忘れたまえ。死神はただの妄想だ」
    A「忘れることは不可能であります」

    Q「事情を説明してもらいたい」
    A「私は新世界の神になるからです」

    Q「説明になってない」
    A「これ以上の説明は不可能であります。お名前をお聞かせください」





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