2ちゃんねるのまとめさいと
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2009年07月06日 (月) | Edit |
  • 編集元:ミステリー板より

    234 名無しのオプ :2007/09/26(水) 20:39:35 ID:xe63n4w4

     私は彼のメスさばきが、また拝めると思っただけでひどく興奮し、また緊張もしていた。
    目の前にいる初老の男――名を藤木信介といった。彼は"神の手"を持っている。
    瞑想でもしているのだろうか。私は申し訳なく思いつつも、目を閉じている彼に声を掛けた。
    「藤木先生、そろそろ時間ですよ」
    彼は手袋をしながら「分かった」とだけ声を発すると、ゆっくりと腰を上げた。

     彼が最初に「メス」と一言だけ言うと、あとは黙々と手を動かした。
    最初に驚くのは、何といってもその速さだ。通常行われる速度の二倍、いやもっと速いだろうか。
    それでいて、完全無欠のその正確さ。二度も驚かされる。
    もっとも、彼が"神の手"と呼ばれる所以はそこにあるのだが。

     私が「お疲れ様です」と言って、彼に目をやると普段見たことのない汗が頬を伝っていた。
    常人には理解出来ないような、かなりの集中力を要するのだなと、私は勝手に解釈していた。
    「藤木先生……私も先生のようになれるでしょうか」
    勝手に口が動いていた。彼は突然の質問に驚くことなく、屈託のない笑顔で答えてくれた。
    「ああ、なれるとも。まずはひよこの気持ちを知ることだ」
    私は左右の箱の中にいる沢山のひよこを見てから、彼に笑顔で「はい」と返した。


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